日国友の会

かなしさ【悲─】

読者カード 用例 2026年06月08日 公開

2026年03月20日 makuneさん投稿

用例:しからばむづかしながら。其時のうり上帳を少し見度事有といひしかば。やすきこととて取いだしみせしにかひやくのかなしさは。かくしとすれどおのづからぶんりようありありしるし有しとぞ。〔卷の六〕
『むかしばなし』 1812年 只野真葛
語釈:〔名〕(形容詞「かなしい」の語幹に接尾語「さ」の付いたもの)(4)努力してもどうにもならない、本質的なことによる限界を感じる悲しみ。動かしがたい運命によるあわれさ。

コメント:第二版の用例より古い。

編集部:第2版では、谷崎潤一郎『蓼喰ふ虫』(1928-29)の例が添えられていますが、さらに、117年さかのぼることになります。

著書・作品名:むかしばなし

媒体形式:その他

刊行年(月日):1812年

著者・作者:只野真葛

掲載ページなど:388ページ上段後ろから2行目〔『仙台叢書 第九巻』、1972年3月20日発行〕

発行元:宝文堂