日国友の会

じこそうしつ【自己喪失】

読者カード 用例 2026年02月18日 公開

2025年12月03日 makuneさん投稿

用例:「分裂心理には更に複雑なる一状態あり。〈略〉しかして自覚されたる第一心理と、自覚されざる第二心理もまた互いに抗争し敵視する性質を具有するものにして、識閾上下の抗争は患者に空漠たる苦悩を与へ、放置する時は自己喪失に陥るに至るなり」
『第七官界彷徨』 1933年 尾崎翠
語釈:〔名〕自分自身を見失うこと。自分で自分がわからなくなること。

コメント:第二版の用例より古い。

編集部:第2版では、矢崎弾『近代自我の日本的形成』(1943)の例が早いのですが、10年さかのぼります。〔啓松堂版(1933)、43ページ後ろから2行目〕

著書・作品名:第七官界彷徨

媒体形式:その他

刊行年(月日):1933年

著者・作者:尾崎翠

掲載ページなど:105ページ4行目〔『ちくま日本文学全集 尾崎翠』、1991年11月20日発行〕

発行元:筑摩書房