日国友の会

こんろんか【崑崙花】

読者カード 項目 2025年11月15日 公開

2025年11月15日 雑草学徒さん投稿

用例:ギヨクシンクワ コンロンクワニ似テ葉ニ光澤アリ四辨白花ヲ開ク
『物品識名拾遺』 1825年 水谷豊文
語釈:〔名〕アカネ科の半つる性常緑低木で、種子島から南西諸島を経て中国南部にかけて分布し、山林の林縁でよく見られる。花は黄色で小さいが、花序の外側につく花のがくの一部が大きく白くなって目立つ特徴がある。庭園に植えられたり、鉢植えで売られたりすることもある。学名Mussaenda parviflora Miq.

コメント:とりあえず立項しましたが、江戸時代には本州にもあるヒロハコンロンカのほうをさしていた可能性が高く扱いが難しい。磯野直秀『日本博物誌総合年表』では水谷豊文『本草綱目記聞』(1833?)が初出ですが未見。

編集部:2022年7月21日付けで、古書人さんに、「崑崙爪」の用例として同例をご紹介いただきましたが、「ギョクシンクワ」の『物品識名拾遺』での分類が「草」ではなく「木」に属しているので、説明文中の「コンロンクワ」も樹木を指している違いないということで、あらたにご紹介いただきました。ありがとうございます。 もちろん、これが「草」に分類されていれば、ギョクシンクワ=玉簪花(和名たまのかんざし)、コンロンクワ(崑崙瓜)(=茄子)というふうに考えられなくもないのですが、ここは底本の分類に従います。

著書・作品名:物品識名拾遺

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1825年

著者・作者:水谷豊文

掲載ページなど:188ページ下段3行目(コマ116/161 https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100201263/116?ln=en)

発行元:名古屋市教育委員会