日国友の会

ひたす【浸・漬】

読者カード 用例 2026年01月29日 公開

2025年11月10日 makuneさん投稿

用例:阿字子は、さう思つて空の顔を見ると、もう堪らなくなつて、いきなり空を抱き上げて、何所かの誰も来ない人の知らない島にでも連れて行つてしまつて、王女のやうに崇拝し、奴隷のやうに仕へて見たいといふ願望が、阿字子のすべてを浸して、咽喉を摑んで振りまはされるやうな気がするのであつた。〔二九〕
『山梔』 1926年 野溝七生子
語釈:〔他サ五(四)〕(3)ある雰囲気や心情に入りこませる。

コメント:第二版の用例より古い。

編集部:第2版では、芝木好子『湯葉』(1960)の例が添えられていますが、さらに、34年さかのぼります。

著書・作品名:山梔

媒体形式:その他

刊行年(月日):1926年

著者・作者:野溝七生子

掲載ページなど:149ページ下段6行目〔『野溝七生子作品集』、1983年12月10日発行〕

発行元:立風書房