日国友の会

むけんのかね【無間の鐘】

読者カード 用例 2025年06月03日 公開

2025年04月01日 makuneさん投稿

用例:されば此北なる谷にあたりて無間(ムゲン)の鐘(カネ)あり。明曆元年九月にかなやの角屋九右衞門と云人つゐて、今遠州に並びなき金持になり候。去共來世は地獄に堕ると申が恐ろしき事也と云。〔坤〕
『海陸世話日記』 1712年 長屋與四郞
語釈:〔一〕静岡県掛川市東山にあった曹洞宗の寺、観音寺にあった鐘。この鐘をつくと来世では無間地獄に落ちるが、この世では富豪になるという伝説があった。

コメント:取り敢えず。

編集部:第2版では、仮名草子『東海道名所記』(1659-61頃)の例と、浄瑠璃『博多小女郎波枕』(1718)の例が添えられていますが、いずれも語形は「むけん」となっています。「むげん」とも読まれたわけですね。

著書・作品名:海陸世話日記

媒体形式:その他

刊行年(月日):1712年

著者・作者:長屋與四郞

掲載ページなど:51ページ上段後ろから3行目〔『隨筆百花苑 第十三卷』、1979年11月20日発行〕

発行元:中央公論社