日国友の会

どうじょうじ【道成寺】

読者カード 用例 2026年09月10日 公開

2025年01月22日 古書人さん投稿

用例:◯桑垣元二といふ皷者名高し〈略〉道成寺などある時は又二郎よりは桑垣がうちたる事多し〔坤之巻〕
『老人雑話』 1713年 伊藤坦庵(宗恕)筆録
語釈:【一】〔二〕謡曲。四番目物。各流。作者未詳。古曲「鐘巻(かねまき)」を短く改作したもの。紀州道成寺の鐘供養に参詣した白拍子が僧の知らない間に能力(のうりき)に頼んで女人禁制の寺内にはいり込む。そして舞を舞いながら鐘に近づきその中に飛び込むと鐘は落下する。住僧は、昔、荘司の娘に慕われてこの寺に逃げてきた山伏がつき鐘に隠れたところ、娘の執念が蛇体となって鐘に巻きつき、鐘をとかして山伏を殺したといういわれを語り、その白拍子こそが娘の怨霊だろうと祈念をする。すると鐘は再び上がり、中から蛇体となった娘が現われ鐘にたたりをなそうとしたが、祈り伏せられ日高川に飛び入って姿を消す。道成寺伝説に基づいた作で、この道の専門家としての芸の登龍門であるだけでなく、後世の文芸に大きな影響を及ぼした。

コメント:解釈1の2の事例です

編集部:第2版では、用例が入りませんでした。

著書・作品名:老人雑話

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1713年

著者・作者:伊藤坦庵(宗恕)筆録

掲載ページなど:290ページ1行目(「随筆文學選集」(第十一巻)、1927)

発行元:書齋社