日国友の会

さておき【扨置】

読者カード 用例 2026年06月22日 公開

2024年08月26日 古書人さん投稿

用例:若き者あざけり申けるは、風の三郎どのは扨置き、まづかみなり門と云からは、火事におふこそじせつなれ、せめてつげはありそふなものじやと、〔一・五〕
『枝珊瑚珠』 1690年 鹿野武左衛門
語釈:一つの事態を目下の関心の外に置くこと。→さて置く。(1)(名詞的に用いる)ある事を当面の問題外とすること。

コメント:解釈2の事例で遡ります

編集部:ご紹介いただいた例は、「風の三郎どのは扨置き」と名詞的に用いられているので、1の例ということになります。第2版では、仮名垣魯文『西洋道中膝栗毛』(1870-76)の例が添えられていますが、186年さかのぼることになります。

著書・作品名:枝珊瑚珠

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1690年

著者・作者:鹿野武左衛門

掲載ページなど:233ページ下段3行目(「近世文藝叢書 笑話」(第六)、1911)

発行元:國書刊行會