日国友の会

のうちゅう【嚢虫】

読者カード 用例 2023年12月18日 公開

2023年11月17日 まきすけさん投稿

用例:總テ縧虫種族ハ嚢虫トナリテ他ノ動物体中ニ寄生スルモノニシテ〔腸病類・蟲病〕
『内科審論(前編)』 1880年 クンツェー(著)太田弥太郎・齋藤仙也(口訳)小林玄海・山崎元脩(校閲)
語釈:〔名〕ジョウチュウ類の発育過程における幼虫型の一つ。中間宿主である豚や牛の組織中に潜み、多くは卵形であるが、成虫の種類によって異なる。牛肉中にすむ無鉤(むこう)条虫の嚢虫では長径八ミリメートル内外の卵形。この幼虫のはいった肉をよく火を通さないで食べると、ヒトの消化器官内で長大な成熟条虫となる。嚢尾虫。キスチケルクス。

コメント:C. F. Kunze: Lehrbuch Der Practischen Medicinの翻訳。語釈に確実にあう用例として早い。これ以前に若干異なる意味の用例、全く異なる意味の用例がある。

編集部:第2版では、岩川友太郎『生物学語彙』(1884)の例が引かれていますが、さらに、4年さかのぼります。

著書・作品名:内科審論(前編)

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1880年

著者・作者:クンツェー(著)太田弥太郎・齋藤仙也(口訳)小林玄海・山崎元脩(校閲)

掲載ページなど:402ページ 10行目(https://dl.ndl.go.jp/pid/834890/1/216)

発行元:鞭駘舎仮局