かほんか【禾本科】
読者カード 用例 2026年03月14日 公開
| 用例: | 禾本科植物ニ在リテハ葉柄ヲ闕如シ其甚タ較著ニ發育セル葉鞘ト葉體トノ間ニ所謂小葉膜 ligula ナルモノヲ具有ス〔第一章〕 |
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| 『薬用植物学講義』 1895年 下山順一郎 | |
| 語釈: | 〔名〕「いねか(稲科)」の旧称。 |
コメント:より古い和文例です
編集部:文例としては、井伏鱒二『丹下氏邸』(1931)の例よりも36年さかのぼります。ちなみに、「稲科」の語釈は「単子葉植物の科名。世界に約六二〇属一万種あり、顕花植物群の中で一番大きい科で、世界のどこでも見られる。一年生草本。まれに木質多年生の中空で節のある稈(かん)をもつ。葉には平行脈があり、二列対生。鞘(さや)はときに筒状になり、葉舌がある。小穂は一ないし多数の小花よりなり、円錐花序か穂状花序をなす。苞(ほう)の一形である両性、ときに単性外花えいと内花えいとにおおわれて、退化した鱗片(りんぺん)状の花被が二、三個ある。雄ずいは一ないし六、まれに多数。普通三個で二室の葯(やく)をもつ。雌花は一個。子房上位で一室。一個の卵子をもつ。種子には粉質の胚乳(はいにゅう)がある。この科からタケ科を独立させることがある。この仲間には、イネ、コムギ、オオムギ等人類の主食になっている、いわゆる穀類が多いが、受粉が風媒なので、開花、葯の裂開に伴う送粉等、農耕地の条件が気候的に制約されている。かほん科。ほもの科。学名はGramineae またはPoaceae」となっています。
著書・作品名:薬用植物学講義
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1895年
著者・作者:下山順一郎
掲載ページなど:15ページ後ろから3行目(「前期医学科講義録」)
発行元:明治講医会
