日国友の会

キメラ

読者カード 用例 2024年06月01日 公開

2023年05月02日 ubiAさん投稿

用例:黒いマウスの細胞と白いマウスの細胞とを、ほぼ半々にまぜて育てた「キメラ」のマウスはどんなマウスなのでしょう。〔Ⅶ「人工細胞」を作りだす・六〕
『試験管のなかの生命』 1976年 岡田節人
語釈:【二】〔名〕(ギリシア神話の空想上の動物「キマイラ」から植物学者ウィンクラーが命名)植物体において、遺伝子型の異なる組織が結合して、それぞれの形質が現われる現象。継ぎ木のほか、体細胞突然変異や核分裂の異常などによって生ずる。動物での同様な現象はモザイクという。

コメント:投稿例(1965)よりも新しいですが、投稿例が語釈にある「植物」の例なのに対して、動物の例なので。語釈には「動物での同様な現象はモザイクという。」とありますが、デジタル大辞泉「キメラ2」には「生物学で、異なる遺伝子型の細胞が共存している状態の一個体。植物では接ぎ木したものにみられ、動物では異系統の発生初期の胚を融合させて作った人工キメラマウスなどがある。」とあり、この例のように動物の場合もあるようです。

編集部:貴重な用例をご紹介いただきありがとうございます。第2版の語釈は再検討したほうがいいですね。

著書・作品名:試験管のなかの生命

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1976年

著者・作者:岡田節人

掲載ページなど:194ページ本文15行目〔『試験管のなかの生命』岩波新書(青版)958、1976年3月30日 第1刷発行〕

発行元:岩波書店