さやえ【紗綾絵】
読者カード 項目 2026年02月01日 公開
| 用例: | 一 御成の時進物の事。〈略〉進物の色。きんらん。繻子。段子。さや繪。沈のほだ。香爐つぼ。花瓶。其外唐物盆にすはり候。〔公方様諸家へ御成の事〕 |
|---|---|
| 『宗五大艸紙』 1528年 下総入道宗五 | |
| 語釈: | 〔名〕紗綾形(さやがた)の紋様が描かれた織物や工芸品。 |
コメント:遡ります
編集部:「鞘絵」の例としてご投稿いただきましたが、これは、オランダ伝来で明和・安永ごろに流行したものですから、中世のこの時期には考えられません。見出しにはありませんが、唐物の進物として尊ばれた紗綾形の織物のことかと思われます。ちなみに、「鞘形」の語釈に「刀の鞘にうつして見る絵。横に平たく描いた絵で、黒蝋塗の鞘などの湾曲面に写してみると、形が正しく見えるもの。オランダ伝来で、明和・安永(一七六四~八一)の頃に流行。笑い絵などもあった。写し絵。さやうつし」とあり、「紗綾形」の語釈は「(紗綾の織り模様に多く用いられるところからいう)模様の一種。卍(まんじ)の字をくずして、つづり連ねたような形のもの。染物の地模様、建築の装飾などにも用いられる。まんじつなぎ」となっています。
著書・作品名:宗五大艸紙
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1528年
著者・作者:下総入道宗五
掲載ページなど:588ページ上段後ろから6行目(「群書類従 第十四輯巻第四百十三」、1901)
発行元:経済雑誌社
