よしののもちくばり【吉野の餅配り】
読者カード 項目 2026年01月21日 公開
| 用例: | かのもちゐをえて蔵王權現の前にそなへ供養讀經ありて後かの餅飯を破砕してをほくの米の中にまじへかしぎてもちに調じて毎二月一日諸人に是を施せり芳野の餅くばりといふ是なり〔四・添上郡〕 |
|---|---|
| 『和州旧跡幽考』 1681年 林 宗甫撰 | |
| 語釈: | 「よしのえしき(吉野会式)」に同じ。 |
コメント:取り敢えず
編集部:第2版では、俳諧『毛吹草』(1638)の例が添えられています。ちなみに、「芳野会式」の語釈は「奈良県吉野山の金峯山寺(きんぶせんじ)で、陰暦三月一一日(現在は四月一一日)に行なわれる花供養の法会。大名行列になぞらえた一山の僧の行列が本堂の蔵王堂に着いて、悪魔を払う鬼踊や読経があり、ついで桜花を盤に盛って蔵王権現に供える。その後、前日桜本坊で千本搗によってついた餠が参詣者に配られる。もとは、子守・勝手両社の神輿の渡御があった。古くは二月一日に行なわれたというが、奈良薬師寺の花会式などと同じく、本来は豊作祈願の予祝行事であったものが、仏教の悔過(けか)法要である修仁会(しゅにえ)と習合したものか。吉野花会式。吉野の会式。吉野の餠配り。《季・春》」となっています。
著書・作品名:和州旧跡幽考
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1681年
著者・作者:林 宗甫撰
掲載ページなど:412ページ上段後ろから6行目(「続々群書類従 第八地理部」、1978)
発行元:続群書類従完成会
