あわれ【愍然】
読者カード 用例 2023年08月16日 公開
| 用例: | その櫛を見ても合点なされ、一体は亀屋の亭主に御前の身の上あらまし聞て、失礼ながら愍然(アハレ)な事や、私が神か仏ならば、斯もしてあげたい彼もしてやり度と思いました〔第五・上〕 |
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| 『風流仏』 1889年9月 幸田露伴 | |
| 語釈: | 【二】〔名〕(形動)(【一】の感動詞から転じたもの)心の底からのしみじみとした感動や感情、また、そういう感情を起こさせる状況をいう。親愛、情趣、感激、哀憐、悲哀などの詠嘆的感情を広く表わすが、近世以降は主として哀憐、悲哀の意に用いられる。(4)気の毒なさま。同情すべきさま。哀憐。また、思いやりのあるさま。思いやりの心。 |
コメント:
編集部:「かわいそう」の用例としてご投稿いただきましたが、明治大正期の著作集にも、岩波文庫版にも「あはれ」のルビが振られているので、この見出しにしておきます。当て字としては「哀」「憐」の例がありますが、こちらは「確例」として貴重です。
著書・作品名:風流仏
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1889年9月
著者・作者:幸田露伴
掲載ページなど:79ページ後ろから5行目〔幸田露伴『はるさめ集』、1907〕
発行元:東亜堂書房
