しちきょうおち【七卿落】
読者カード 用例 2024年03月05日 公開
| 用例: | 足許の惡い道を步きながら、何といふ理由もなく、「七卿落」といふ言葉がふと思ひ出された。 |
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| 『牧野伸顯伯の思出』 1949年 中谷宇吉郎 | |
| 語釈: | 【一】文久三年(一八六三)八月一八日、三条実美(さねとみ)・三条西季知(すえとも)・四条隆謌(たかうた)・東久世通禧(みちとみ)・壬生基修(もとなが)・錦小路頼徳(よりとみ)・沢宣嘉(のぶよし)の七人の公卿が、討幕の計画に敗れて朝官を免ぜられ、京都から長州藩に落ちのびたこと。八月十八日の政変。 |
コメント:第二版には用例が載っていないので。【二】のことだろうとは思えないので、【一】のことだろうと思います。初出「『文藝春秋』第二十七巻第四号」(昭和二十四(一九四九)年四月一日発行)と「中谷宇吉郎集第六巻(岩波書店)後記」にあります。
編集部:牧野伸顯伯のそのときの境遇が、京を追われて長州に仮住まいした七卿の境遇とイメージが重なったのでしょうね。国語辞典ならではの用例というべきかもしれません。ちなみに、【二】の語釈は「山口市の名物菓子。長州藩士に守られて、同地に難を避けた【一】の事蹟にちなんで名づけられたもの。煎って砂糖醤油をつけた大きな霰餠(あられもち)」となっています。
著書・作品名:牧野伸顯伯の思出
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1949年
著者・作者:中谷宇吉郎
掲載ページなど:43ページ本文5行目〔『花水木』、昭和二十五年七月十五日 初版發行 昭和二十五年十月二十日 四版發行〕
発行元:文藝春秋新社
