日国友の会

ありどおしみょうじん【蟻通明神】

読者カード 用例 2025年12月22日 公開

2022年12月19日 古書人さん投稿

用例:さてその糸つらぬきたる玉をもろこしへつかはされしかば、日本の人のちゑかしこくはかりがたしと也、いづみの國蟻通明神はすなはちかの中将也、〔二〕
『私可多咄』 1671年 中川喜雲
語釈:大阪府泉佐野市長滝にある神社。旧郷社。正称は蟻通神社。祭神は大名持命(おおなもちのみこと)。棄老(きろう)の習慣を無視して老父母を大切にした中将がいた。唐の国から日本人の才を試そうと、幾重にも曲がった玉に緒を通すようにとの難題がだされた時、老人の指図に従い、蟻に糸を結びつけて通し、解決した。以後、棄老の習慣をやめ、この老人を指図に従い、蟻に糸を結びつけて通し、解決した。以後、棄老の習慣をやめ、この老人を神としてまつったと「枕草子」にある。また「貫之集」などに、紀貫之が和歌を手向けると瀕死の馬が治った話が見える。

コメント:遡ります

編集部:2011年9月19日付けで、『己巳紀行』(1689)の例をご紹介いただいていますが、さらに、18年さかのぼります。

著書・作品名:私可多咄

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1671年

著者・作者:中川喜雲

掲載ページなど:52ページ下段2行目(「近世文藝叢書 笑話」(第六)、1911)

発行元:國書刊行會