日国友の会

すみだがわ【隅田川】

読者カード 用例 2025年12月22日 公開

2022年12月16日 古書人さん投稿

用例:さりとてはのせてたび給へと、すみだ川をうたふたれば、せんどうこれを聞て、舟をばいかでおしむべき、〔一〕
『私可多咄』 1671年 中川喜雲
語釈:〔二〕謡曲。四番目物。各流。観世十郎元雅作。人商人(ひとあきびと)にさらわれたわが子梅若丸のゆくえを尋ねて、京都北白川に住む母は狂乱の体で旅のすえ武蔵国隅田川にたどり着く。対岸に渡る船の中で船頭から、捜し求める子が一年前この地で死んだことを聞き、その塚の前で泣きながら念仏を唱えると、梅若丸の亡霊が現われる。母は子を追い求めるがむなしく消え、夜が明けてみると塚だけが残されていた。狂女物中の傑作で悲劇で終わる異色作。後世の文芸に大きな影響を与えた。

コメント:解釈1の初事例です

編集部:第2版では、用例が入りませんでした。

著書・作品名:私可多咄

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1671年

著者・作者:中川喜雲

掲載ページなど:40ページ下段10行目(「近世文藝叢書 笑話」(第六)、1911)

発行元:國書刊行會