日国友の会

くえんさん【枸櫞酸】

読者カード 用例 2023年10月30日 公開

2022年10月02日 ubiAさん投稿

用例:ピルビン酸が酸化されるときは、一次に生じた活性な酢酸(アセチル補酵素A)はオキザロ酢酸と結合してクエン酸となり、イソクエン酸へ異性化してから脱水素されてオキザロコハク酸となり、脱炭酸によりα-ケトグルタル酸、再び脱炭酸と脱水素をうけてコハク酸となります。〔IV 解説 “生命の起原”について〕
『生命の起原と生化学』 1956年 オパーリン(著)江上不二夫(編)
語釈:〔名〕カルボン酸の一つ。化学式C3H4OH(COOH)3 無色無臭、斜方晶系結晶。ダイダイ、レモン、スグリ、サトウダイコンその他の花や植物の種子、果汁中に遊離の状態で含まれ、酸味の主成分をなしている。工業的にはアセトンからの合成、またはブドウ糖からのクエン酸発酵でつくる。生物の細胞内の物質代謝に重要な役割を果たす。水酸化物、硫化物の沈殿防止に利用されるほか、果汁・清涼飲料の添加物、医薬品などに用いられる。シトロン酸。

コメント:文例の投稿例(1862)、第二版の辞書類からの用例(1873)よりも新しいですが、TCA回路の物質代謝とあわせて分かりやすい例で、現在一般的な「クエン酸」表記でもあるので、とりあえず。

編集部:第2版では、伊藤謙『薬品名彙』(1873)から「枸櫞酸」の例が添えられており、2009年10月26日付けで、nanyakayaさんに、『舎密局必携前編(三)』(1862)から「拘櫞酸」のさかのぼる例をご紹介いただいています。

著書・作品名:生命の起原と生化学

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1956年

著者・作者:オパーリン(著)江上不二夫(編)

掲載ページなど:140ページ本文4行目〔岩波新書(青版)231、1956年2月16日 第1刷発行、2014年8月25日 第36刷発行〕

発行元:岩波書店