だいぼうあみ【大謀網】
読者カード 用例 2023年09月27日 公開
| 用例: | 伊豆の溫泉の沖合に、大謀網が設置されてゐたころの話である。/高等水產學校につとめてゐるI君が漁撈の視察にやつて来て、大謀網を見に行きませんかといふので、一緖に出掛けることにした。 |
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| 『大謀網』 1939年 中谷宇吉郎 | |
| 語釈: | 〔名〕大型の定置漁網。建網類のうち台網類(台すなわち大浮標を設け、それを規準として固定する網)の一種で、垣網とふくろ網の二部から成る。沿岸の魚道に垣網をたて、それにより海岸から沖合に誘導した魚族をふくろ網に入れて捕獲する。明治二五年(一八九二)に発明された日高式大敷網を改良し、同四三年日高式大謀網が開発されて、代表的な大型定置網として普及した。ブリ・マグロ・イワシなどを捕る。 |
コメント:投稿例(1932)よりも新しいですが、投稿例(1949~50)の編集部コメントに「明治末年には開発されていたわけですが、この例によって、戦中・戦後に確実に使われ商売に結びついていた様子がわかります。」とあり、投稿例(1932)とあわせ、この用例から戦前の状況がこの随筆からわかるので、とりあえず。初出「東京日日新聞」夕刊(昭和十四年(一九三九)一月十二日、十三日)と「中谷宇吉郎集第二巻(岩波書店)後記」にあります。
編集部:2008年10月9日付けで、末広鉄男さんに、『万有科学大系続篇第四巻(普及版)』(1932)の例をご紹介いただいています。
著書・作品名:大謀網
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1939年
著者・作者:中谷宇吉郎
掲載ページなど:91ページ本文1、2行目〔中谷宇吉郎『續冬の華』、昭和十五年七月五日 初版發行、昭和十七年七月二十日 九版發行〕
発行元:甲鳥書林
