日国友の会

ウィルソンのきりばこ【ウィルソンの霧箱】

読者カード 用例 2023年09月15日 公開

2022年08月22日 ubiAさん投稿

用例:ウィルソンの霧函といふのはα粒子や電子などの通つた跡を目に見えるやうにする裝置であつて、
『英國の物理學界と物理學者』 1938年 中谷宇吉郎
語釈:電子や陽子などの素粒子の飛跡を観察し記録する装置。過飽和水蒸気を満たした箱で、粒子の飛跡に生じたイオンを核として発生する霧が、飛跡に沿って白い線となって現われる。一九一一年イギリスのウィルソン〔二〕が発明。

コメント:投稿例(ウイルソン霧函、1936)よりも新しいですが、「の」が入っている見出しの通りの例としては、投稿例(ウィルソンの霧箱、1957)よりもさかのぼるので、とりあえず。初出「思想」第一八八号(昭和十三年(一九三八)一月一日発行)と「中谷宇吉郎集第二巻(岩波書店)後記」にあります。

編集部:2022年5月7日付けで、中谷宇吉郎『指導者としての寺田先生』(1936)から「ウィルソン霧函」の例をご紹介いただいています。ちなみに、「ウィルソン〔二〕」の語釈は「(Charles Thomson Rees Wilson チャールズ=トムソン=リーズ─)イギリスの物理学者。一九一一年ウィルソンの霧箱を発表し、宇宙線、原子核の研究に大きく貢献。一九二七年ノーベル物理学賞を受賞。(一八六九~一九五九)」となっています。

著書・作品名:英國の物理學界と物理學者

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1938年

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:136ページ本文3行目〔中谷宇吉郎『冬の華』、1938年9月10日第1刷発行、1993年10月7日第8刷発行〕

発行元:岩波書店