しのうか【子嚢果】
読者カード 項目 2023年08月15日 公開
| 用例: | 子囊胞子は子囊(ascus)と称する特殊の囊狀体の中に生ずる。しかして子囊には酵母のように細胞あるいは接合子が直ちに変形してそのまま子囊となるものと、明らかに造囊器(ascogomium)を作って子囊を形成するものとがある。造囊器を作る場合は、これに伴って側糸(paraphysis)、子実層(hymenium)および柄子器(pycnidium)のような子囊果(ascocarp)を生ずる。〔I・菌類の生殖法〕 |
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| 『菌類の遺傳』 1949年 山本幸雄 | |
| 語釈: | 〔名〕子嚢菌類の繁殖器官(子実体)をいう。形成過程は、まず、胞子から生じた単相菌糸体が和合性のある他の単相菌糸体とともに小菌糸塊をつくり、その中で接合が行われる。ついで、子嚢をつくるための造嚢糸が生じ、菌糸組織が発達して子実体となる。子実体は生物体、腐植質その他の基物の内外に形成される。1ミリメートル以下の球形やとっくり形のものは偽 (ぎ) 被子器、被子器(子嚢殻)とよばれ、子嚢層(子実層)を裸出しているものは裸子器(子嚢盤)とよばれる。盤状の裸子器では10センチメートルを超える場合もあり、その形もいろいろである。(以下略)(日本大百科全書(ニッポニカ)「子嚢果」) |
コメント:第二版には項目が載っておらず、辞書類からの投稿例(1937)よりも新しいですが、文例がないので。
編集部:2010年5月4日付けで、古書人さんに、拓殖・谷田・永野『生物学辞典』(1937)の例をご紹介いただいています。
著書・作品名:菌類の遺傳
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1949年
著者・作者:山本幸雄
掲載ページなど:201ページ本文21行目〔木原均、岡田要編集『現代の生物学(1)遺伝』、昭和24年6月15日初版發行 昭和28年8月15日三版発行〕
発行元:共立出版
