ははおやいでん【母親遺伝】
読者カード 項目 2023年07月10日 公開
| 用例: | 二、 母親遺傳 Maternal inheritance 卽ち父親は接合子生成に對して核のみを寄與するもの。この種の場合には葉綠素に關する性質に就ては、花粉の出所は何等の差異をも生じない。故に母親遺傳が供用植物の處女生殖によつて說明されない以上は該形質の所在は母親が規則正しく寄與し父親が決して寄與しない何物かの中にあると云ふのは當然の歸結である。〔第八章〕 |
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| 『遺傳學槪論』 1927年6月28日 エム・シー・コールター著 長尾正人譯 | |
| 語釈: | 〔名〕「さいぼうしついでん(細胞質遺伝)」に同じ。 |
コメント:第二版には用例が載っておらず、投稿例(1937)よりもさかのぼります。第二版の「母性遺伝」の語釈よりも、「細胞質遺伝」の語釈にも「母性遺伝」とありますし、こちらによりあてはまる思います。デジタル大辞泉の「母性遺伝」では、「細胞質遺伝」と「遅滞遺伝」に分けられています。
編集部:2010年11月27日付けで、古書人さんに、拓殖・谷田・永野『生物学辞典』(1937)の例をご紹介いただいていますが、さらに、10年さかのぼります。ちなみに、「細胞質遺伝」の語釈は「ミトコンドリア、ゴルジ体など、細胞質内の核以外の部分によって伝えられる遺伝現象。非メンデル性遺伝の一つ。植物の葉の斑(ふ)入りなど色素体の遺伝で知られる。核外遺伝。染色体外遺伝。母性遺伝。」となっています。
著書・作品名:遺傳學槪論
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1927年6月28日
著者・作者:エム・シー・コールター著 長尾正人譯
掲載ページなど:173ページ本文1行目、2行目〔長尾正人訳『遺傳學槪論』、昭和二年六月二十八日發行〕
発行元:改造社
