日国友の会

しまあじ【縞鯵】

読者カード 用例 2023年06月04日 公開

2022年05月22日 ubiAさん投稿

用例:例へば鰺の一種でしま鰺といふのは菱形であり、まとうの頭には化石年代の魚の面影があり、いとひきは五邊形の平板の形をして居るのである。模樣にも亦殆んど無限の變化があつて、子供の繪のやうに勝手な所に勝手な色の斑痕(パッチ)をつけた魚があると思ふと、
『雜魚圖譜』 1937年3月1日 中谷宇吉郎
語釈:〔名〕アジ科の海産魚。全長約一メートルに達する。体高が高く、体側中央に黄色の縦帯がある。楯鱗(じゅんりん)は側線の直走部にだけ発達。沿岸の水深二〇〇メートルまでの中・下層にすむ。岩手県以南、東部太平洋を除く世界の暖海に分布。アジ類中最も美味とされ、刺身、鮨種(すしだね)などにする。旬は夏。養殖もされている。学名はPseudocaranx dentex 《季・夏》

コメント:第二版の用例(1643、1697、1712)より新しいですが、漢文二例を含む古い例で、近代の例がないので、とりあえず。「しま」に傍点がついています。初出「中央公論」第五十二年第三号(昭和十二年(一九三七)三月一日発行)と「中谷宇吉郎集第一巻(岩波書店)後記」にあります。

編集部:近代例としても補いたいところですね。

著書・作品名:雜魚圖譜

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1937年3月1日

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:冬の華 1938年9月10日第1刷発行、1993年10月7日第8刷発行 61ページ本文7行目

発行元:岩波書店