いちめがさ【市女笠】
読者カード 用例 2025年10月08日 公開
| 用例: | 花園法皇仙洞を建させ給はん已前は、關山國師僅なる草庵をいとなみ閑居し給ふに、庵の屋根破れて雨もりければ、市目笠(イチメガサ)を被き坐禅し給ひけり。〔四・芋喰僧都旧跡〕 |
|---|---|
| 『都林泉名勝圖會』 1799年 秋里籬島 | |
| 語釈: | 〔名〕(もと市女が多く用いたところからの名という)かぶり笠の一種。菅(すげ)やうすい檜(ひのき)の剥板(へぎいた)などで、中央が突起して縁の張った形に編み、黒漆を塗ったもの。平安中期以後、主として上流社会で男女共に用いられた。 |
コメント:和文例がないので
編集部:「市目傘」と「目」を当てることもあったのでしょうか。
著書・作品名:都林泉名勝圖會
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1799年
著者・作者:秋里籬島
掲載ページなど:381ページ8行目(「日本圖繪全集」第2期第3巻、1928)
発行元:日本随筆大成刊行會
