日国友の会

いちめがさ【市女笠】

読者カード 用例 2025年10月08日 公開

2022年05月11日 古書人さん投稿

用例:花園法皇仙洞を建させ給はん已前は、關山國師僅なる草庵をいとなみ閑居し給ふに、庵の屋根破れて雨もりければ、市目笠(イチメガサ)を被き坐禅し給ひけり。〔四・芋喰僧都旧跡〕
『都林泉名勝圖會』 1799年 秋里籬島
語釈:〔名〕(もと市女が多く用いたところからの名という)かぶり笠の一種。菅(すげ)やうすい檜(ひのき)の剥板(へぎいた)などで、中央が突起して縁の張った形に編み、黒漆を塗ったもの。平安中期以後、主として上流社会で男女共に用いられた。

コメント:和文例がないので

編集部:「市目傘」と「目」を当てることもあったのでしょうか。

著書・作品名:都林泉名勝圖會

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1799年

著者・作者:秋里籬島

掲載ページなど:381ページ8行目(「日本圖繪全集」第2期第3巻、1928)

発行元:日本随筆大成刊行會