日国友の会

パンクロマチック

読者カード 用例 2023年05月22日 公開

2022年05月04日 ubiAさん投稿

用例:此の頃のやうに速いパンクロマチックの乾板の得られなかつた當時ではなかなか容易な業ではなかつた。
『線香花火』 1937年1月1日 中谷宇吉郎
語釈:〔名〕(英 panchromatic)((パンクロマティック)) 紫外部から赤外部までの可視光線のほとんどすべてに感光する黒白写真フィルムの性質。また、そのフィルムや乾板。汎色乾板。パンクロとも。

コメント:投稿例(1929、1932)よりも新しいですが、単独の使用例なので、とりあえず。初出「科学ペン」(昭和十二年(一九三七)一月一日発行)と「中谷宇吉郎集第一巻(岩波書店)後記」にあります。寺田寅彦全集と異なり文末の日付は執筆年のようなので、初出誌等を記載しておきます。

編集部:2007年3月13日付けで、末広鉄男さんに、『万有科学大系続篇第六巻(普及版)』(1932)から「萬クロマチック板」の例を、2018年9月14日付けで、古書人さんに、『映画評論 カメラ研究』(第6巻第4号、1929)から「パンクロマティック・フィルム」の例をそえぞれご紹介いただいています。

著書・作品名:線香花火

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1937年1月1日

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:240ページ本文14行目〔中谷宇吉郎『冬の華』、1938年9月10日第1刷発行、1993年10月7日第8刷発行〕

発行元:岩波書店