日国友の会

こしお【小潮】

読者カード 用例 2023年05月10日 公開

2022年04月29日 ubiAさん投稿

用例:上弦、下弦の時にはこれに反して潮汐は小さく、これを小潮(Kosio)(英語でneap tide)という。また一年のうちでは、春分と秋分の時が潮汐の高さが最も大きく、これを彼岸潮(英語でequinoctial tide)と名づける。
『海の物理学』 1913年 寺田寅彦
語釈:〔名〕潮汐の干満の差が最小となる状態。また、その時期。月と太陽が地球を中心として直角の方向にくる上弦および下弦のとき、それぞれの起潮力が打ち消し合って起こる。←→大潮。

コメント:海の物理学 第二版に載っている辞書類(1886)よりも新しいですが、文例の投稿例(1938)よりもさかのぼるので。原文ローマ字、( )内に見出し語のみ原文ローマ字表記をいれました。(ローマ字表記は、初出のUMI NO BUTURIGAKU(日本のろーま字社) 大正二年年一月十四日発行 64ページ30行目(国立国会図書館デジタルコレクション))

編集部:第2版では、野村龍太郎『工学字彙』(1886)の例が早く、文章例としては、幸田露伴『幻談』(1938)の例よりも25年さかのぼります。

著書・作品名:海の物理学

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1913年

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:211ページ本文9行目〔『寺田寅彦全集第十巻』、一九九七年九月五日発行〕

発行元:岩波書店