日国友の会

きかいかん【機械観】

読者カード 用例 2023年04月28日 公開

2022年03月28日 ubiAさん投稿

用例:漸次物理學から追ひ退けられて、熱の機械觀が取つて代つた。
『物理学序説』 1936年 寺田寅彦
語釈:〔名〕「きかいろん(機械論)」に同じ。

コメント:第二版の辞書類の用例(1919)より新しいですが、文例の投稿例(1966)よりもさかのぼるので。「一九三六年の全集で初めて活字に起こされた。」(寺田寅彦全集第十巻 一九九七年九月五日発行 289ページ3行目)とあるので、(1936)としています。

編集部:第2版では、大町桂月・高木斐川『和漢大辞典』(1919)の例が添えられていますが、文章例としては、2008年9月14日付けで、末広鉄男さんにご投稿いただいた、三浦つとむ『毛沢東思想の系図』(1966)の例よりも、30年さかのぼります。ちなみに、「機械論」の語釈は「(英 mechanism の訳語)すべての現象を物質的要因とその因果関係によって説明しようとする考えまたは立場。目的に向かっての現象に原因性を認めない点で目的論に対立し、また、超因果的な生命現象を否定する点で生気論に対立する。素朴唯物論にも通じる立場。機械観。機械説。機制論」となっています。

著書・作品名:物理学序説

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1936年

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:73ページ本文7行目〔『寺田寅彦全集第九巻』、一九五一年二月五日第一刷発行、一九八六年四月四日第二刷発行〕

発行元:岩波書店