日国友の会

こうさい【虹彩】

読者カード 用例 2023年04月25日 公開

2022年03月28日 ubiAさん投稿

用例:眼は一つの暗箱裝置で眼瞼をシャッターとし虹彩をシボリとし、角膜や水晶體よりなるlensのsystemによる光像が網膜に放射する迄は物理的過程として見られる。
『物理学序説』 1936年 寺田寅彦
語釈:〔名〕(1)眼球の水晶体の前面にあって瞳孔をかこむ輪状の膜。脈絡膜がのびてできたもので、放射状に瞳孔散大筋、輪状に瞳孔括約筋が並ぶ。目にはいる光に対して反射的に働き、瞳孔の開閉や明暗調節を行なう。含まれる色素の多少によって茶眼、青眼などになる。

コメント:第二版に載っている辞書類(1872)以外の文例(1958)よりもさかのぼるので。「一九三六年の全集で初めて活字に起こされた。」(寺田寅彦全集第十巻 一九九七年九月五日発行 289ページ3行目)とあるので、(1936)としています。

編集部:第2版では、奥山虎章『医語類聚』(1872)の例が早く、文章例としては大江健三郎『芽むしり仔撃ち』(1958)の例よりも22年さかのぼります。

著書・作品名:物理学序説

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1936年

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:66ページ本文3行目〔『寺田寅彦全集第九巻』、一九五一年二月五日第一刷発行、一九八六年四月四日第二刷発行〕

発行元:岩波書店