日国友の会

ものじたい【物自体】

読者カード 用例 2023年04月25日 公開

2022年03月27日 ubiAさん投稿

用例:從つて物自體(Ding-an-sich)に就ては何事も云へない事。
『物理学序説』 1936年 寺田寅彦
語釈:〔名〕(ドイツ Ding an sich の訳語)カント哲学で、われわれが経験的に知り得る現象としての物とは別に、それ自体としてあると考えられる物そのもの。これは我々の感官を触発して表象を生じさせるが、それ自体がどんなものであるかは不可知であるとされる。

コメント:投稿例(1929)よりも新しいですが、(Ding-an-sich)の訳語であることが分かる例なので。「一九三六年の全集で初めて活字に起こされた。」(寺田寅彦全集第十巻 一九九七年九月五日発行 289ページ3行目)とあるので、(1936)としています。

編集部:2008年9月6日付けで、末広鉄男さんに、佐野文夫訳『フォイエルバッハ論』(1929)の例をご紹介いただいています。

著書・作品名:物理学序説

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1936年

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:56ページ本文7行目〔『寺田寅彦全集第九巻』、一九五一年二月五日第一刷発行、一九八六年四月四日第二刷発行〕

発行元:岩波書店