日国友の会

アツニ

読者カード 用例 2025年09月15日 公開

2022年03月27日 古書人さん投稿

用例:アツニ ヲヒヤウ 松前
『物品識名』 1809年 岡林清達/稿、水谷豊文/補編
語釈:〔名〕(アイヌ atni)植物「おひょう」の異名。

コメント:遡ります

編集部:第2版では、松村任三『日本植物名彙』(1884)の例が添えられていますが、75年さかのぼります。ちなみに、「おひょう」の語釈は「(アイヌ opiw から)ニレ科の落葉高木。北海道、本州、四国の落葉樹林中に生える。高さ二五メートル、径一メートルに達する。樹皮は淡褐色で裂け目ができる。葉は互生し、長さ六~二〇センチメートルの広倒卵形か楕円形で、縁に鋸歯(きょし)があり、先が三つに分かれ、中央の裂片は尾状に長くなる。春、淡黄緑色の細かい花が前年の枝の上に群がってつき、熟すと扁平な広卵形で、膜質の翼がある果実となる。樹皮から繊維がとれ、アイヌはアツシ織の材料とする。材は器具・薪炭用。やじな。ねばりじな。あつし。あつ。学名はUlmus laciniata」となっています。

著書・作品名:物品識名

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1809年

著者・作者:岡林清達/稿、水谷豊文/補編

掲載ページなど:97ページ下段8行目(「名古屋叢書三編 第19巻」、1982)

発行元:名古屋市教育委員会