日国友の会

よううん【羊雲】

読者カード 用例 2023年04月20日 公開

2022年03月21日 ubiAさん投稿

用例:次に積卷雲といふのは前の鯖雲に似て居るが團塊が大きくその恰好が丁度羊の牧場に遊んで居るやうに見えるので羊雲といふ名前がついて居る。
『雲の話』 1920年8月 寺田寅彦
語釈:〔名〕「こうせきうん(高積雲)」の通称。

コメント:「羊雲」は、「ひつじぐも」と「よううん」で立項されていて、読みは不明ですが、とりあえず「よううん」で。「ひつじぐも」は、投稿例(1906)がありますが、「よううん」には用例が載っていないので。初出(大正九年八月、美術月報)とあります。

編集部:「ひつじぐも」については、2017年11月26日付けで、古書人さんに、徳富健次郎『順礼紀行』(1906)から読み付きの確例をご紹介いただいています。ちなみに、「高積雲」の語釈は「中層の雲。一〇種雲形の一つ。白色の塊が線状、波状に群れをなしたもので、すき間から青空が見え、陰影をもつ。二~七キロメートルの高度に現われる中層雲で、太陽や月の前を通過するとき光冠や彩雲を生ずる。羊の群に見えることから羊雲ともいう。むら雲。積巻雲」となっています。

著書・作品名:雲の話

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1920年8月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:463ページ本文5行目〔『寺田寅彦全集第十八巻』、一九五一年一〇月五日第一刷発行、一九八七年一月九日第二刷発行〕

発行元:岩波書店