日国友の会

ねこやなぎ【猫柳】

読者カード 用例 2025年08月25日 公開

2022年02月15日 古書人さん投稿

用例:ヤナギ〈略〉カハヤナギ ネコヤナギ 水楊 水柳
『物品識名』 1809年 岡林清達/稿、水谷豊文/補編
語釈:〔名〕ヤナギ科の落葉低木。各地の水辺に生じ、また、観賞用に庭木ともされる。高さ〇・五~三メートル。枝は叢生し小枝は長く灰白色の軟毛を敷くが後無毛となる。葉は長さ七~一三センチメートルの革質長楕円形で縁に細鋸歯(きょし)がある。托葉は半月形。雌雄異株。早春、葉に先だって単性の花穂を出す。花穂は長楕円形で長さ四センチメートル内外で絹糸状の白毛を密生し、雄花は二本の雄しべと一個の腺体がある。冬芽は楕円形で大きく目立つ。最も普通にみられるヤナギであるだけでなく、日本産のヤナギの中で最も早く開花するものの一つで、花穂は、芽鱗を脱すると、すぐ銀白色に光り人目を引く。そのため、古来から人々の観賞するところとなり、俗称も多く、江戸時代の本草家が「かわやなぎ(川柳)」と称しているものの主体をなすのは本種と思われる。花穂を猫の尾にたとえてこの名がある。かわやなぎ。えのころやなぎ。たにがわやなぎ。学名はSalix gracilistyla 《季・春》

コメント:遡ります

編集部:第2版では、『重訂本草綱目啓蒙』(1847)の例が早いのですが、さらに、38年さかのぼります。

著書・作品名:物品識名

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1809年

著者・作者:岡林清達/稿、水谷豊文/補編

掲載ページなど:82ページ下段3行目(「名古屋叢書三編 第19巻」、1982)

発行元:名古屋市教育委員会