日国友の会

ふれんぞくめん【不連続面】

読者カード 語釈 2023年03月01日 公開

2022年01月01日 ubiAさん投稿

用例:地震の硏究から地下約60粁の處に所謂不連續面存在し其れ以下には全く別な物質が存在することが明らかとなつたが、
『地球物理学』 1933年 寺田寅彦
語釈:〔名〕「モホロビチッチふれんぞくめん(ー不連続面)」に同じ。

コメント:この語釈では載っていないようなので。「所謂」と断っている事から、まだ一般化されていないのかもしれませんが、490ページ2行目にモホロビッチの名前とともに紹介されていますので、この意味で使われているものと思います。地球物理学 大正四年二月十五日發行 (文會堂書店)には載っていないようで、採集した本の後記6ページに「「地球物理學」は、著者が大正四年二月に發表した著書を昭和八年に改訂して岩波全書の一冊として發表されたものである。(中略)從つて舊版「地球物理學」(大正四年文會堂發行)は本全集には收められない。本卷に收めたものは岩波全書本にある索引を省略した。」とあり、改訂で増補されたのだろうと思われますので、昭和八年(1933)の例としています。

編集部:第2版では、この意味への言及がありませんでした。ちなみに、「モホロビチッチ不連続面」の語釈は「(モホロビチッチはMohorovičić 発見者のクロアチアの地震学者の名から)地球の地殻とマントルとの境界面。深さは平均約三三キロメートル。地震波の速度はこれを境にしてマントルでは急増する。一九〇九年に発見された。モホ面。M不連続面」となっています。

著書・作品名:地球物理学

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1933年

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:418ページ本文8行目〔『寺田寅彦全集第八巻』、一九五〇年一二月五日 第一刷発行 一九八六年三月五日 第二刷〕

発行元:岩波書店