日国友の会

かいるはさみ【蛙挟】

読者カード 用例 2025年07月22日 公開

2021年12月24日 古書人さん投稿

用例:カウヤヒジリ カイルハサミ 水爬蟲ノ類
『物品識名』 1809年 岡林清達/稿、水谷豊文/補編
語釈:〔名〕昆虫「たがめ(田鼈)」の異名。

コメント:遡ります

編集部:第2版では、『重訂本草綱目啓蒙』(1847)の例が添えられていますが、さらに、38年さかのぼります。ちなみに、「田鼈」の語釈は「カメムシ(半翅)目コオイムシ科の水生昆虫。体長は七センチメートルぐらいになり、水生昆虫のうち最も大きい。体は扁平な長楕円形で暗褐色を帯びる。前あしがカマキリのように強大で、腹端に小さな呼吸管をもつ。幼虫・成虫ともに肉食で、水生昆虫、イモリ、小魚などを捕えて体液を吸う。水田・池沼にすみ、成虫は夜間灯火に飛来することもある。近年、生息環境の破壊により数が激減している。田にすむカメムシの意でこの名があり、また、前胸部の形が真言僧の編笠に似ていることから高野聖の名もある。北海道を除く日本各地、中国などに分布する。かっぱむし。みずがっぱ。どんがめむし。学名はLithocerus deyrollei 《季・夏》」となっています。

著書・作品名:物品識名

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1809年

著者・作者:岡林清達/稿、水谷豊文/補編

掲載ページなど:53ページ下段6行目(「名古屋叢書三編 第19巻」、1982)

発行元:名古屋市教育委員会