日国友の会

おおけたで【大毛蓼】

読者カード 用例 2025年07月06日 公開

2021年11月28日 古書人さん投稿

用例:ヲホケタデ ホタルタデ 葒草
『物品識名』 1809年 岡林清達/稿、水谷豊文/補編
語釈:〔名〕タデ科の一年草。アジア原産で、江戸時代に輸入され、普通観賞用として栽培される。高さ一~二メートルになり、全体に紅色の毛を密生する。卵形または卵状心臓形で、長さ二〇センチメートル、幅一五センチメートルにもなる大形の葉をつける。秋、淡紅色の小さな花が密に集まって細長い穂状となって咲く。花時の茎、葉、花穂を陰干しして煎じたものは、疝気(せんき)、解熱などに、葉の汁は、虫さされ、かぶれの解毒作用に効能がある。おおたで。はぶてこぶら。いぬたで。学名はPersicaria pilosa 《季・秋》

コメント:遡ります

編集部:第2版では、『重訂本草綱目啓蒙』(1847)の例が早いのですが、さらに、38年さかのぼります。

著書・作品名:物品識名

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1809年

著者・作者:岡林清達/稿、水谷豊文/補編

掲載ページなど:45ページ下段9行目(「名古屋叢書三編 第19巻」、1982)

発行元:名古屋市教育委員会