日国友の会

スペクトル

読者カード 用例 2023年02月02日 公開

2021年11月21日 ubiAさん投稿

用例:最高層に現はれる北光のスペクトルには未だ地上で發見されぬ線がある。
『高層氣象の硏究(I)』 1912年11月 寺田寅彦
語釈:〔名〕(フランス spectre)《スペクタル》可視光をプリズムで分光して現われる赤、橙(だいだい)、黄、緑、青、藍(あい)、紫などの色のついた帯をいう。その色の順が光の波長の順であるところから、一般に雑多なものをその成分の波長や、質量、エネルギー準位など特徴となるある量の大小に従って順に並べたものをいう。比喩的にも用いる。スペクトラム。

コメント:文例としては、投稿例(1923)よりもさかのぼります。初出(大正元年十一月、東洋學術雜誌)とあります。

編集部:第2版では、山口鋭之助『物理学術語和英仏独対訳字書』(1888)の例が早いのですが、文章例としては、2020年9月6日付けでご紹介いただいている『寺田寅彦日記』1923年1月13日付け記事の例よりも11年さかのぼります。

著書・作品名:高層氣象の硏究(I)

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1912年11月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:108ページ本文1行目〔『寺田寅彦全集第八巻』、一九五〇年一二月五日 第一刷発行 一九八六年三月五日 第二刷〕

発行元:岩波書店