びさん【瀰散】
読者カード 用例 2022年12月31日 公開
| 用例: | 此の歌集の底を流れて居る氣分の中には何かしら悲劇的な要素がある。それは必ずしも直接さういふ題目を取扱つた歌の效果が周圍の歌に瀰散する爲ばかりとは思はれない。 |
|---|---|
| 『「あらたま」雜感』 1921年10月 寺田寅彦 | |
| 語釈: | 〔名〕ひろがりちること。拡散。 |
コメント:第二版には用例がなく、投稿例(1897)よりも新しいですが、投稿例(1897、1928)はいずれも「液体、臭気」と物質(においも分子なので)なので、物質ではない例として、とりあえず。初出(大正十年十月、アラゝギ)とあります。
編集部:2004年2月6日付けで、古笈さんに、石川光春『歐米曼陀羅雜記 へゝのゝもへじ』(1928)から「臭気は遠慮なく室内に瀰散するし」の例を、2007年2月1日付けで、古書人さんに、飯盛挺造『物理学 上巻』(1897)から「液体ノ瀰散」の例をご紹介いただいています。
著書・作品名:「あらたま」雜感
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1921年10月
著者・作者:寺田寅彦
掲載ページなど:26ページ本文13行目〔『寺田寅彦全集第十八巻』、一九五一年一〇月五日 第一刷発行 一九八七年一月九日 第二刷発行〕
発行元:岩波書店
