日国友の会

カヤック

読者カード 用例 2022年11月25日 公開

2021年08月29日 ubiAさん投稿

用例:カヤクと稱する一人乘の小舟も面白いものである。上衣の胴着の下端の環が小舟の眞中に腰を入れる穴の圓枠にぴつたり嵌まつて海水が舟中へ這入らないやうにしてあるのは巧妙である。〔一〕
『映畫雜感(VI)』 1935年8月 寺田寅彦
語釈:〔名〕(英 kayak元来エスキモー語) (1)エスキモー(イヌイット)が海獣猟に用いる、木の枠に毛皮を張った小舟。乗り手の腰のまわりも、きっちり毛皮でおおわれ、水が中に入らないようになっている。

コメント:投稿例(1963)よりもさかのぼります。語形がやや異なります。語釈にもある特徴がよくわかる例と思います。初出(昭和十年八月、澁柿)とあります。

編集部:2004年1月2日付けで、末広鉄男さんに、本多勝一『カナダ・エスキモー』(1963)の例をご紹介いただいていますが、さらに、28年さかのぼることになります。

著書・作品名:映畫雜感(VI)

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1935年8月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:509ページ本文12行目〔『寺田寅彦全随筆五』、一九九二年四月三日 第一刷発行〕

発行元:岩波書店