日国友の会

きんし【菌糸】

読者カード 用例 2022年08月20日 公開

2021年07月24日 ubiAさん投稿

用例:不規則な線に沿うて章魚の足の如く菌絲の如く播がり、
『猫の穴掘り』 1934年1月 寺田寅彦
語釈:〔名〕かびやきのこなど菌類の栄養体をなす円筒状の細胞が糸状に連なったもの。外界から水分や有機物、無機物をとりいれて化合物を合成するほか、動植物の組織に侵入して栄養を吸収する。菌糸体ともいう。

コメント:第二版に載っている辞書類(1884)以外の文例(1965~67)よりもさかのぼるので。初出(昭和九年一月、東京朝日新聞・大阪朝日新聞)とあります。

編集部:第2版では、岩川友太郎『生物学語彙』(1884)の例が早いのですが、文章例としては開高健『青い月曜日』(1965-67)の例よりも33年さかのぼることになります。

著書・作品名:猫の穴掘り

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1934年1月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:476ページ本文8行目〔『寺田寅彦全随筆四』、一九九二年三月四日第一刷発行〕

発行元:岩波書店