日国友の会

ほや

読者カード 用例 2022年06月24日 公開

2021年06月20日 ubiAさん投稿

用例:生來見たことのない無氣味な怪物のなますを御馳走になつた。それがホヤであつた。
〔四 驗潮旅行〕
『夏』 1929年7月 寺田寅彦
語釈:〔名〕ホヤ目に属する原索動物の総称。単体のものは球形または卵形で、革質の被嚢でおおわれる。体の下端で他物に付着し、上端には入水孔(口)と出水孔(排出孔)とがあり、食物を水とともに吸いこむ。群体をなすものは各個体がきわめて小さく、共通の寒天質のなかに並ぶ。幼生はオタマジャクシ形で、尾に脊索をもつが、成体になると失う。各地の浅海の岩礁域に分布する。マボヤ・アカボヤなど食用になる種が知られる。初夏の頃が旬(しゅん)で、俳諧では夏の季語とされているが、古くは冬の季語ともされていた。ほやがい。《季・夏》

コメント:第二版の用例(927、934頃、1638)より新しいですが、古い例しかないので、とりあえず。初出(昭和四年七月、大阪朝日新聞)とあります。

編集部:近現代例の欲しいところですね。

著書・作品名:夏

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1929年7月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:156ページ本文9行目〔『寺田寅彦全随筆三』、一九九二年二月四日第一刷発行〕

発行元:岩波書店