日国友の会

びこう【鼻腔】

読者カード 用例 2022年04月07日 公開

2021年05月05日 ubiAさん投稿

用例:清洌な空氣が鼻腔から頭へ滲み入ると同時に
『帝展を見ざるの記』 1920年 寺田寅彦
語釈:〔名〕(医学用語としては慣用的に「びくう」という)鼻孔から咽頭に至るまでの空間。びくう。

コメント:読みの分かる例としては辞書類の投稿例(1937)がありますが、文例ではないので、とりあえず。寺田寅彦全随筆一(一九九一年一二月四日第一刷発行)444ページ本文2行目ではルビがなく、寺田寅彦全集第2巻(1960年11月7日第1刷発行、1976年8月10日第4刷発行)106ページ下段本文3行目ではルビがあるので、(1960)の例として。第二版に初出(大正九年十一月)とあります。

編集部:第2版では、島木赤彦『太虗集』(1924)の例が早いのですが、さらに、4年さかのぼることになります。慣用読みの「びくう」の例だけは確例を補うようにしていますが、「びこう」の場合はルビなしでもその例としています。

著書・作品名:帝展を見ざるの記

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1920年

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:106ページ下段本文3行目〔『寺田寅彦全集第2巻』、(1960年11月7日第1刷発行、1976年8月10日第4刷発行)〕

発行元:岩波書店