日国友の会

エントロピー

読者カード 用例 2022年02月19日 公開

2021年04月10日 ubiAさん投稿

用例:力學に於ける力、質量等の如き、熱力學に於ける溫度エントロピーの如き是れなり。
『自然現象の豫報』 1916年3月 寺田寅彦
語釈:〔名〕(英 entropy)熱量と温度に関しての物質系の状態を表わす熱力学的量の一つ。考察する系内で、温度がどの程度に区分されているか、区分のない一様な無秩序に近いかを測る尺度。無秩序性の尺度としても拡張されて、情報理論でも利用される。→ねつりきがく(熱力学)の法則。

コメント:第二版に載っている辞書類(1888)以外の投稿例(1929)よりもさかのぼるので。初出(大正五年三月)とあります。

編集部:第2版では、山口鋭之助『物理学術語和英仏独対訳字書』(1888)の例が添えられていますが、文章例としては、2020年8月30日付けでご投稿いただいている、寺田寅彦『ルクレチウスと科學』(1929)よりも、13年さかのぼることになります。

著書・作品名:自然現象の豫報

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1916年3月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:226ページ本文5行目〔『寺田寅彦全随筆一』、一九九一年一二月四日第一刷発行〕

発行元:岩波書店