日国友の会

けんせつぶつ【建設物】

読者カード 用例 2022年02月13日 公開

2021年04月07日 ubiAさん投稿

用例:仕事と云ひエネルギーと云ふのは何處迄も人間特に物理學者が便宜上採用した觀念である。(略)しかし、又此の建設物が唯一な必然なものとは信じられない。
『物質とエネルギー』 1915年 寺田寅彦
語釈:〔名〕建てられたもの。建造物。

コメント:語釈「建てられたもの。建造物。」とはややあわず、比喩的というか、観念上の意味合いで使われているように思いますが、投稿例(1926)よりもさかのぼります。文末に(大正四年頃)とあります。

編集部:語釈を工夫する必要がありますね。現行のままだとイコール建造物となってしまいますが、「建てられたもの。また、建造物」あるいは「建設されたもの(あらたにつくり設けられたもの)。また、建造物」とするか、あるいはブランチを分けた方がすっきりしますね。いずれにしても、2005年5月10日付けで、古書人さんにご紹介いただいている北崎進『投機市場論』(1926)の例よりも11年さかのぼることになります。

著書・作品名:物質とエネルギー

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1915年

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:196ページ本文5行目〔『寺田寅彦全随筆一』、一九九一年一二月四日第一刷発行〕

発行元:岩波書店