日国友の会

あいずみ【藍墨】

読者カード 用例 2022年01月26日 公開

2021年03月28日 ubiAさん投稿

用例:彩色と云つても繪具は雌黄に藍墨に代赭位しかなかつたが、
『枯菊の影』 1907年2月 寺田寅彦
語釈:〔名〕「あいろう(藍蝋)」に同じ。

コメント:第二版に載っている辞書類(1886)以外の文例(1908)よりもさかのぼるので。文末に(明治四十年二月)とあります。

編集部:第2版では、『改正増補和英語林集成』(1886)の例が早く、文章例としては真山青果『男五人』(1908)よりも1年さかのぼることになります。ちなみに、「藍蝋」の語釈は「藍汁をつくる時に生じた藍のあわを乾かして、棒状にしたもの。蝋のような形状であるところからいい、絵の具として用いる。また、現在では古い藍布をカセイソーダ、あめ、石灰などを加えた液中に入れ、煮出し、その藍分を棒状にして作ることが多い。藍棒。藍蝋墨」となっています。

著書・作品名:枯菊の影

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1907年2月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:92ページ本文3行目〔『寺田寅彦全随筆一』、一九九一年一二月四日第一刷発行〕

発行元:岩波書店