しょくばい【触媒】
読者カード 用例 2021年11月17日 公開
| 用例: | 化學で所謂觸媒(カタライザー)が、それなしには起りにくい特殊の化學作用を誘發する役目を勤めることがある、それと同樣に、かうした隨筆は時としては讀者の內部にある二つのものの間に、或は讀者の內部と外界との間に、起るべくしてしかも適當な媒介の無い爲に起らないでゐるやうな結合作用を誘發する機緣を提供することがある、(中略)讀者は試にこの特殊な「觸媒」の接觸作用によつて 〔昭和九年(1934)十二月一日〕 |
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| 『藤原千尋宛寺田寅彦書簡』 1934年12月1日 寺田寅彦 | |
| 語釈: | 〔名〕(2)比喩的に、ある状態を変化させたり何かを生み出すための刺激となった人や物事などをいう。 |
コメント:投稿例(1965)よりもさかのぼります。括弧付きですが、(2)の例と言えるでしょうか。書簡末尾(十二月一日)。
編集部:2009年5月11日付けで、ぽんちさんに、吉本隆明『言語にとって美とは何か(I)』(1965)の例をご紹介いただいていますが、さらに、31年さかのぼることになります。日国の用例では形式として傍ルビは()内に示し、それが見出し語である場合はカタカナに直しますが、原典で、括弧付きで補っているものは注あるいは言い換えと考えられることが多く、傍ルビのように該当する漢字列をそのように読ませようとするものではないと判断します。
著書・作品名:藤原千尋宛寺田寅彦書簡
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1934年12月1日
著者・作者:寺田寅彦
掲載ページなど:313ページ本文4行目〔『寺田寅彦全集第十七巻』、一九五一年九月五日第一刷発行、一九八六年一二月五日第二刷発行〕
発行元:岩波書店
