日国友の会

ぼうしょく【望蜀】

読者カード 用例 2021年09月20日 公開

2020年12月20日 ubiAさん投稿

用例:聊か憎まれ口のやうですが望蜀の感があるので吿白致しておきます。
〔昭和二年(1927)三月十日〕
『小宮豐隆宛寺田寅彦書簡』 1927年3月10日 寺田寅彦
語釈:〔名〕(「後漢書‐岑彭伝」の「人苦不知足、既平隴復望蜀」による語。すでに隴(ろう)の国を得てまた蜀の国を望む意から)一つの望みをとげ、さらにその上を望むこと。足ることを知らないこと。「望蜀の嘆」

コメント:第二版に載っている辞書類(1876)以外の文例(1933~37)よりもさかのぼるので。書簡末尾(三月十日)。

編集部:第2版では、萩原乙彦『音訓新聞字引』(1876)の例が早いのですが、文章例としては、石坂洋次郎『若い人』(1933-37)の例よりも10年ほどさかのぼることになります。

著書・作品名:小宮豐隆宛寺田寅彦書簡

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1927年3月10日

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:70ページ本文1行目〔『寺田寅彦全集第十六巻』、一九五一年八月五日第一刷発行、一九八六年一一月五日第二刷発行〕

発行元:岩波書店