日国友の会

いぼたろうむし【水蝋樹虫】

読者カード 用例 2021年07月13日 公開

2020年11月18日 ubiAさん投稿

用例:木(原)蠟樹虫を刻む音。
〔明治三十四(1901)年一月六日〕
『寺田寅彦日記』 1901年1月6日 寺田寅彦
語釈:〔名〕カタカイガラムシ科の昆虫。体長二、三ミリメートルで、イボタノキ、ネズミモチなどの樹皮に寄生。幼虫の雄は群生して綿状の蝋質物(いぼた蝋)を分泌する。この蝋質物は、昔から障子や襖(ふすま)の敷居に塗って滑りをよくするのに使われた。日本、中国、ヨーロッパに分布。いぼたむし。いぼたかいがらむし。いぼたろうかたかいがらむし。学名はEricerus pela 《季・夏》

コメント:投稿例(1925)よりもさかのぼります。「木(原)」は、原文ママの意で(原)がついています。表記が異なりますが、日本大百科全書(ニッポニカ)には「水蝋樹虫」の表記があります。寺田寅彦全集第十八巻 一九九八年七月六日発行では、「水蠟樹虫(いぼたろうむし)」の表記でルビがあります。

編集部:2008年10月20日付けで、古書人さんに、柳川福一『受験参考答案式 動物学粋』(1925)の例をご紹介いただいていますが、24年さかのぼります。

著書・作品名:寺田寅彦日記

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1901年1月6日

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:161ページ本文4行目〔『寺田寅彦全集第十一巻』、一九五一年三月五日第一刷発行、一九八六年六月五日第三刷発行〕

発行元:岩波書店