日国友の会

かわみどり【藿香】

読者カード 用例 2021年05月09日 公開

2020年10月24日 ubiAさん投稿

用例:例へば「いぬごま」とか「かはみどり」とかいふものゝ兄弟從兄弟といつたやうなものだけでも、
〔一・草を覗く〕
『沓掛より』 1933年10月 寺田寅彦
語釈:〔名〕シソ科の多年草。日本の各地および朝鮮、中国の山野に生える。茎は方形で高さ五〇~一〇〇センチメートル、全体に芳香がある。葉は短柄をもち対生し、卵状心臓形で先端がとがり、縁ににぶい鋸歯(きょし)があり、ややちぢれる。下面は短毛を密布して緑白色。夏から秋にかけ、茎頂に長さ五~一五センチメートルの花穂を出し、青紫色の小花を多数つける。漢方では茎や葉を乾燥してかぜ薬、嘔吐(おうと)止め、興奮剤などに用いる。漢名、藿香。排草香は誤用。学名はAgastache rugosa

コメント:第二版では辞書類(918頃、1884)以外の実際の使用例が載っていないので。初出(昭和八年十月、中央公論)とあります。

編集部:第2版では、『本草和名』(918頃)と松村任三『日本植物名彙』(1884)の例が添えられています。

著書・作品名:沓掛より

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1933年10月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:寺田寅彦全随筆四 1992年3月4日第1刷発行、380ページ本文14行目

発行元:岩波書店