日国友の会

とうしょじょうけん【当初条件】

読者カード 項目 2021年05月01日 公開

2020年10月21日 ubiAさん投稿

用例:若し、此の式の外に、場合によつて色々數はちがふが、兎に角數箇の境界條件(boundary conditions)並に當初條件(initial conditions)を表示する數式を與へると、そこで始めて一つの具體的な問題が設立され、設立されると同時に少くも理論上には解式は決定されるのであつて、
〔言葉としての文學と科學〕
『科學と文學』 1933年9月 寺田寅彦
語釈:〔名〕「しょきじょうけん(初期条件)(2)」に同じ。

コメント:項目が載っていないようなので。寺田寅彦全集第8巻(1961年5月8日第1刷発行、1976年8月10日第3刷発行) 25ページ下段本文15行目の注釈(243ページ)には、「初期条件ともいう。物理現象をあらわす微分方程式は空間の座標xyzと時間の座標tを変数としてふくんでいるが、t=0のとき、どういう状態にあるかを与える条件。」とあります。初出(昭和八年九月、世界文學講座)とあります。

編集部:第2版では、この語形では、立項されませんでした。ちなみに、「初期条件(2)」の語釈は「物体の状態が時間とともに変わる場合、時刻の初めのときの物理量の値を与える条件。例えば、放物運動では初速度の与え方によって、その後の運動の様子が変わる。」となっています。

著書・作品名:科學と文學

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1933年9月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:329ページ本文13行目〔『寺田寅彦全随筆四』、1992年3月4日第1刷発行〕

発行元:岩波書店