日国友の会

セルロース

読者カード 用例 2020年10月15日 公開

2020年08月22日 ubiAさん投稿

用例:さういふ際にはセリュローズばかりで出來た書籍は哀れな末路を遂げて、(10ページ)
自然の誤りなき化學作用は何時かは確實に現在の書物のセリュローズをぼろ/\に分解してしまふであらう。(12ページ)
『讀書の今昔』 1932年1月 寺田寅彦
語釈:〔名〕(英 cellulose)《セルローズ》グルコースからなる単純多糖類の一種で、高等植物や藻類の細胞膜、繊維の主成分。酸によって加水分解されるが、水に溶けず化学薬品にも抵抗性が強い。ふつう木材、綿、麻などから採取され、紙や衣類の原料とされるほか、爆薬となるニトロセルロース、酢酸セルロースなどの原料として広く用いられる。繊維素。

コメント:投稿例(1892、1899)よりも新しいですが、表記が異なるので。初出(昭和七年一月、東京日日新聞)とあります。

編集部:2014年11月17日付けで、古書人さんに、『衛生試験法』(1892)から「ツェルローゼ」の例を、『普通植物学教科書』(1899)から「セルローセ」の例をご紹介いただいています。

著書・作品名:讀書の今昔

媒体形式:新聞・広報・官報

刊行年(月日):1932年1月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:寺田寅彦全随筆三 1992年2月4日第1刷発行 346ページ本文10および12行目

発行元:岩波書店