日国友の会

ベンガラいろ【紅殻色】

読者カード 用例 2020年08月27日 公開

2020年08月14日 ubiAさん投稿

用例:天狗煙草が全盛の時代で、岩谷天狗の松平氏が赤服で馬車を驅つて居るのを見た記憶がある。店の紅殼色の壁に天狗の面が暴戾な赤鼻を街上に突出したところは、たしかに氣の弱い文學少年を壓迫するものであつた。
『銀座アルプス』 1933年2月 寺田寅彦
語釈:〔名〕ベンガラ(1)を塗料・染料などとした色。帯黄赤(たいおうせき)色から帯紫赤(たいしせき)色まで種々ある。べにがら色。

コメント:第二版の用例(1938)より遡ります。初出(昭和八年二月、中央公論)とあります。

編集部:中原中也『在りし日の歌』(1938)よりも5年さかのぼりますね。

著書・作品名:銀座アルプス

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1933年2月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:寺田寅彦全随筆四 1992年3月4日第1刷発行 100ページ本文3行目

発行元:岩波書店